国税庁 大鹿長官に就任インタビュー
本誌はこのほど,7月8日付で第52代国税庁長官に就任した大鹿行宏(おおしか・ゆきひろ)氏にインタビューを行った。大鹿氏は1986年に大蔵省に入省後,東京国税局査察部長,主計局次長,理財局長などを歴任した。
――国税庁長官就任の抱負を
納税者の皆様が,よりスムーズに,よりスピーディに申告や納税の手続を行えるように,利便性の向上に向けた施策を実施し,広く納税者の皆様からのご意見に耳を傾けながら,納税環境の整備に取り組んでいきたいと考えています。
近年,経済取引のデジタル化・グローバル化により,課税・徴収事務が複雑・困難化しています。この点については,ICT等を活用しながら,一層の効率化・高度化を推進していきたいと思っています。
――国税当局のDXに向けた取組み
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今年の6月に「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション‐税務行政の将来像2.0‐」を公表し,「納税者の利便性の向上」と「課税・徴収の効率化・高度化」という2本の柱を維持しながら,「デジタルの活用による,国税に関する手続や業務の抜本的な見直し」に取り組む方針を明確にしました。
1本目の柱の「納税者の利便性の向上」に...
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