連結キャッシュ・フロー計算書作成に関する実務ポイント 第1回 キャッシュ・フロー計算書の基本とチェックポイント
公認会計士 飯塚幸子
( 28頁)
はじめに
皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。久しぶりに連載をスタートすることになりました。どうぞよろしくお願いします。
今回の連載のテーマは「連結キャッシュ・フロー計算書作成に関する実務ポイント」です。数年前に,当誌の誌上セミナーにて「連結キャッシュ・フロー計算書の作り方」を実施しました。今回は,さらに実務に役に立つ論点やポイントに絞って解説していきたいと思います。
第1回目は,基本の振り返りを行っていきましょう。
1.キャッシュ・フローの基本
キャッシュ・フロー計算書は,企業のキャッシュ・フロー(資金の増減)を「営業活動によるキャッシュ・フロー」,「投資活動によるキャッシュ・フロー」及び「財務活動によるキャッシュ・フロー」の3つの区分に分け,それぞれ内容がわかる項目で表示します。
「営業活動によるキャッシュ・フロー」企業が主たる営業活動(本業)で生じた資金増減及び投資財務以外の活動で生じた資金増減(例えば法人税等の支払額など)「投資活動によるキャッシュ・フロー」将来の利益獲得や資金運用(固定資産の取得売却等)で生じた資金増減「財務活動によるキャ...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします