財務会計基準機構（FASF）は７月８日、サステナビリティ基準諮問会議（湯浅一生議長）の第１回会合を開催した。同会議はサステナビリティ基準委員会（SSBJ）の審議テーマや運営などについて議論する場として、７月１日に設立された機関。初開催となった今回は、国際サステナビリティ基準審議会（ISSB）公開草案へのコメント案を共有した。特に重要性の判断や報告頻度などについて意見を交わした。

７月１日に発足後、初の会合

サステナビリティ基準諮問会議は、SSBJの設立と共に７月１日に発足した。企業会計基準委員会（ASBJ）においても審議テーマの提言などを行う「企業会計基準諮問会議」があるが、これと類似の役割を担う。具体的には、SSBJに対する審議テーマの提言や運営に関する事項について審議し、重要性・緊急性の高い事項の場合はSSBJに提言を行う。原則年３回の開催を予定している（ No.3562・36頁 に解説記事）。

初回となった７月８日の会議では、SSBJ設立準備委員会やSSBJのこれまでの活動状況について共有。ISSB公開草案に対する予備的見解も紹介された。

ISSB草案の重要性などに意見も

会議ではまず、SSB...