東証 IFRS適用企業の時価総額が44.4%に

「会計基準の選択に関する基本的な考え方」を調査
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東京証券取引所は7月22日、「会計基準の選択に関する基本的な考え方」の開示内容の分析結果を公表した。分析対象は、2022年6月末時点の東証上場国内企業3,770社。このうち、2022年6月末までにIFRSに基づく連結財務諸表等を提出した上場企業は247社となり、前年度調査より21社増加した。IFRSを適用した企業の時価総額は311兆円、東証上場企業の時価総額700兆円のうち44.4%を占める。

IFRS適用済企業は247社

IFRSの任意適用企業の拡大促進については、「「日本再興戦略」改訂2014」において方針が示され、2022年6月に公表された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ」においても、取組みを強化していくこと等が明らかにされた。

東証は、2022年6月末時点の東証上場国内企業の3,770社(前年比+40社)を対象に、決算短信の「会計基準の選択に関する基本的な考え方」に記載された、IFRSに対する検討状況を調査した。対象会社の分類は以下の通り。

①IFRS適用済企業 247社(前年比+21社)IFRSによる連結財務諸表または四半期連結財務諸表を提出済みの企業②...