空運業は連結で平均2.7個

2022年3月期KAM集計③ KAMの個数(後編)
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2年目を迎えた「監査上の主要な検討事項」(KAM)について、記載動向を分析している。第3回は、「KAMの個数」の後編として、業種別に集計・分析。2021年3月期と同様、空運業が他の業種に比べて特に多かった。

【集計対象】

2022年3月31日決算の上場企業のうち、2022年6月30日までに有報を提出した2,356社(連結決算会社2,115社、非連結決算会社241社)の監査報告書を調査した。

【集計方法】

監査報告書に付けられたXBRLタグを用いて集計した。

KAMの個数は、報告書内の「見出し」タグによりカウント。例えば、「見出し」タグが1つあればKAMは1個、2つあればKAMは2個となる。

※明らかにタグ付けミスと思われるものは、手作業でタグを修正した上で集計した。

陸運業などで平均個数上回る

前回( No.3565・4頁 )は、全体の平均個数や売上高別の平均個数を集計・分析した。全体の平均は連結で1.3個、個別で1.2個となり、2021年3月期と同数だった。

平均個数を業種別に集計すると、【図表】のようになった。全体の平均個数を上回っていたのは、連結が医薬品、石油・石炭製品、ゴム製品、輸送用機器、電気・ガ...