経産省 「伊藤レポート3.0」と「価値協創ガイダンス2.0」を公表

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経済産業省の「サステナブルな企業価値創造のための長期経営・長期投資に資する対話研究会(SX研究会)」は8月31日、「伊藤レポート3.0(SX版伊藤レポート)」および「価値協創ガイダンス2.0」を公表した。

SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)とは、企業の長期的かつ持続的に成長原資を生み出す力(稼ぐ力)の向上と社会の持続可能性の向上の両立を目指すこと、そのために必要な経営・事業変革のことを指す。

SX研究会の報告書である伊藤レポート3.0では、SXの実践の重要性やSXの実現に向けた具体的な取組を整理している。例えば、具体的な取組として、①社会のサステナビリティを踏まえた目指す姿の明確化、②目指す姿に基づく長期価値創造を実現するための戦略の構築、③長期価値創造を実効的に推進するためのKPI・ガバナンスと実質的な対話を通じた更なる磨き上げの3点を掲げている。

価値協創ガイダンス2.0は、価値協創ガイダンス(2017年公表)の改訂版で、SXの実現に向けた経営の強化、効果的な情報開示や建設的な対話を行うためのフレームワークとして策定したもの。TCFD提言の4つの柱(ガバナンス、戦略、リス...