ASBJ リース基準改正へ、貸手の注記や経過措置を検討
所有権移転でもリース債権の構成要素を注記
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企業会計基準委員会(ASBJ、川西安喜委員長)は、9月15日開催の第121回リース会計専門委員会および同6日開催の第486回本委員会において、リースに関する会計基準の改正に向けた審議を行った。改正基準では、IFRS第16号「リース」と同様、原則として、すべてのリースについて資産と負債を認識する方向だ。経過措置や設例等の検討を行ったほか、現行では開示不要である「所有権移転ファイナンス・リースに係るリース債権」の構成要素の注記を求める提案等が示されている。 |
現行基準では所有権移転外リースにのみ要求
貸手の開示について、事務局では、IFRS第16号で開示が求められる以下の項目について、「将来のリースのキャッシュ・フローの予測と流動性の見積りをより正確に行う」点で有用な情報を提供すること等から、改正リース会計基準でも同様の開示を要求することを提案した。
①ファイナンス・リースに関する開示
・リース料債権の満期分析
・割引前のリース料合計と正味リース投資未回収額の差異分析
②オペレーティング・リースに関する開示
・リース料の満期分析
上記①の「割引前のリース料合計と正味リース投資未回収額の差異分析」については、...
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