就任インタビュー 久保利 英明 日本ガバナンス研究学会会長 内部統制報告制度の見直しと企業不祥事防止の要諦

( 10頁)
日本ガバナンス研究学会 会長 久保利英明

<編集部より>

学会名称を「日本内部統制研究学会」から「日本ガバナンス研究学会」に変更したのを機に、11月5日、弁護士の久保利英明氏が同会の会長に就任した。「第三者委員会報告書格付け委員会」の委員長としての顔も持つ久保利新会長に、会長就任の抱負のほか、現在、金融庁の企業会計審議会・内部統制部会で検討が進む内部統制報告制度の見直しや、企業不祥事防止の要諦などについても聞いた。

1.会長就任にあたっての抱負

――会長就任にあたっての抱負をお聞かせください。

<日本内部統制研究学会との関わり>

私は弁護士として当会の創設者である川北博先生とお付き合いがあり、そのご縁から2007年設立時に発起人の一人に就任し、それ以後、一会員として末席に連なってきました。

この度、当会が「日本内部統制研究学会」から「日本ガバナンス研究学会」に名称変更するのを機に、思いがけず、その運営を担う第6代会長を拝命することとなりました。

真に光栄なことと存じます。会員、役員などの執行部の方々と共に、日本ガバナンス研究学会の発展に貢献できるよう微力ながらも全力を尽くす所存です。

<弁護士としての内...