図解で整理!税効果会計の基礎と考え方 第10回 退職給付会計の数理計算上の差異等に係る税効果会計

 公認会計士 内田 正剛

はじめに

退職給付会計は難しい印象のある会計ルールですが、この退職給付会計にも税効果が発生することがあります。さらに難しくなるように感じますが、考え方を1つずつ紐解いていくと、すんなり理解できます。今回は、退職給付会計の税効果(主として数理計算上の差異を対象)について解説します。

また、週刊経営財務の誌面版では「事例でわかる 実務で使える 税効果会計」と題して、注記事例の分析や実務で使える情報をメインに解説してきました(全10回)。こちらも併せてお読みください。

〈掲載予定〉

回数 テーマ 掲載号
税効果会計って何? 3563
繰延税金資産・負債の計算方法と仕訳 3566
繰越欠損金と繰延税金資産 3569
繰延税金資産の回収可能性の判定手順 3572
フローチャートで解説!会社分類の判定の流れ 3575
回収可能性検討表の作り方 3578
その他有価証券の含み損益の税効果会計 3581
連結の税効果会計 3584
税効果会計の注記 3587
10 数理計算上の差異 3590
11 トピック別のまとめと周辺論点 3592

※掲載内容や予定は変更になる場合があります。

目次

1.退職給付会計で税効果が発生する理由

2.数理計算上の差異の...