JICPA 平均監査報酬が7年連続で増加

2021年度の監査実施状況を調査
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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は2月17日、監査時間数や監査報酬額などを取りまとめた「監査実施状況調査」を公表した。対象は2021年4月期から2022年3月期。金融商品取引法監査に関しては、前年と比べると平均監査時間・平均監査報酬額のいずれも微増した。平均報酬は7年連続の増加となる。1社当たりの平均報酬額は4,805万8千円だった。

時間・報酬ともに微増

同調査は、JICPAに提出された監査概要書の写しなどを基に集計。調査対象は2021年4月期から2022年3月期に係る監査だが、会計士資格の誤表記問題を受け、2023年1月末までに再提出があった監査概要書等を含めている。

金商法監査については4,168社(個別のみ697社、連結あり3,471社)を対象に調査。監査時間や報酬額の平均・推移は図表1の通りだった。

【図表1】金商法監査における監査実施状況の推移

年度1社当たりの平均監査時間監査報酬1社当たりの平均(千円)1時間当たりの平均単価(円)20214,028.1(1.06%)48,058(2.01%)11,931(0.94%)20203,985.8(1.47%)47,111(0...