自民党 会計監査の質・量の向上を議論

課題は監査人不足
( 05頁)
自民党・金融調査会は6月2日、企業会計に関する小委員会(鈴木馨祐小委員長)を開催した。当日の議題は「会計監査の質・量の向上について」。サステナビリティ情報の保証など新たな領域の監査が見込まれる中、監査の質や公認会計士の数をどう確保するかについて関係者にヒアリングした。今後数回の会合を経て、提言を取りまとめる予定だ。

CPAAOBとJICPAにヒアリング

挨拶する鈴木小委員長

企業会計に関する小委員会では、これまで企業の情報開示について議論し、2022年3月に提言を取りまとめた( No.3559・16頁 )。今回から、監査に関する提言の取りまとめに向けて議論している。会議の冒頭、鈴木小委員長が挨拶。昨今、財務情報のみならず、サステナビリティ情報に代表される非財務情報への関心が高まっていることに触れながら、「これからの公認会計士にどのような資質が求められるのか、あるいはこれからどのような監査が必要になるのか、幅広くご議論いただきたい」と述べた。

第1回の今回は、公認会計士・監査審査会(CPAAOB)と日本公認会計士協会(JICPA)からのヒアリングを実施。前者は公認会計士試験合格者の状況など、後者は上...