自民党 有報の総会前提出などを議論

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会合の冒頭

自民党・金融調査会は6月9日、企業会計に関する小委員会(鈴木馨祐小委員長)を開催した。今回は、監査に関する提言の取りまとめ( No.3608・5頁 )に向けたヒアリングの2回目で、「監査法人のガバナンスにおけるグローバルネットワークとの関係」と「有価証券報告書の株主総会前提出」が論点。前者は監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)議長と監査法人理事長から、後者は企業から意見を聞いた。

冒頭、鈴木小委員長は「監査法人のグローバルネットワークとの関係についてはこれまでも議論してきたが、さらに議論を深めたい」、「企業と投資家との対話におけるもっとも重要な場は株主総会だが、現在、有価証券報告書がその後に提出されるケースが多い。総会前に有報を提出することの是非について企業から意見を聞きたい」と挨拶した。

会合では、例えば有報の総会前提出に関して、企業側は現行の書類作成プロセスの前倒しや総会開催日の後ろ倒しの難しさを説明した上で、総会前提出の促進について慎重な対応を求める意見を述べたようだ。