JICPA 第44回研究大会を札幌で開催

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会見した茂木会長

日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は9月8日、北海道札幌市(会場:ロイトン札幌)にて第44回研究大会を開催した。「多様性に挑む公認会計士~期待と信頼を胸に」をメインテーマとして、10の研究発表などを行った。当日は、各地から900人以上の参加者が集まった。

研究大会に先立ち、茂木会長と北海道会の富樫正浩会長らが記者会見した。茂木会長は、今大会のメインテーマである「多様性」について、公認会計士の業務が多様化する一方で、監査人員が不足する現状について「必要な人材を確保していくことが大きな課題」と語った。このため、「機械などに置き換えられるものは置き換えていく」として、AI等の積極的な活用に取り組む姿勢を示した。

北海道会の富樫会長は、会員数が年々増加傾向にある北海道会の現状や、会計教育の推進に向けた活動に触れ、公認会計士制度への理解向上への取組みなどを紹介した。

講演した新保氏

研究大会の記念講演では、「AI・ロボットで変わる社会の仕組み」をテーマとして、慶應義塾大学教授の新保史生氏が登壇。目覚ましく発展する新興技術への期待や、法的課題に取り組む必要性を語った。また、国内...