本号２頁 の通り、金融商品取引法の改正法案が可決・成立した。2024年４月１日以降は金商法上の四半期報告書が廃止され、東証の取引所規則に基づく四半期決算短信に一本化されることになる。四半期短信の開示事項などの具体的なルールは東証の実務検討会で議論し、方針案も公表されている（ No.3628・２頁 ）。

今後の流れとしては、改正法の公布後、四半期報告書廃止に伴う関係政府令の公開草案が年内に公表され、１カ月程度のパブリックコメントに付される見通し。例えば開示府令や監査証明府令などが改正の対象となる。なお、監査については、一本化後の「半期報告書」に含まれる中間財務諸表のレビューや、四半期短信に含まれる四半期...