EFRAG 親子会社のGHG排出量測定方法などに言及

ESRSのQ&A集を公表
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欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は2月5日、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に関するQ&A集を公表した。1月31日までに寄せられた質問のうち12件に回答したもので、今後四半期ごとに文書を更新する予定だ。

質問への回答は説明や適用ガイダンスに

EFRAGは、2023年10月にオンラインで質問プラットフォームを開設。ESRSの導入について、作成者などからの技術的な質問を募っている。1月31日までに258件の質問が寄せられた。

経過措置などについて回答

今回のQ&A集は、12件の質問に回答するもの。

内訳は、全般的(分野横断的)なものが6件、環境が5件、社会が1件。経過措置に関する質問(ID58)や、親会社と子会社における温室効果ガス(GHG)排出量の測定方法に関する質問(ID81)などがあった(図表参照)。

なお、これまでの質問は40%以上が作成者や業界団体からで、そのほとんどが欧州加盟国に拠点を置く組織からだった。ただ、このQ&A集は欧州で事業を展開する日本企業にとっても無縁ではない。欧州の子会社が企業サステナビリティ報告指令(CSRD)の定める大規模企業(従業員数が250人超など)に...