アナリスト協会 具体性や前年度との比較などを評価
KAMの好事例集を公表
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日本証券アナリスト協会(小池広靖会長)は2月13日、「証券アナリストに役立つ監査上の主要な検討事項(KAM)の好事例集2023」を公表した。2022年4月期から2023年3月期の上場会社のKAMを対象として、日本公認会計士協会(JICPA)の協力を得て取りまとめた。23社のKAMを「優良KAM」、2社のKAMを「特別枠」の好事例とした。なお、KAMの記載に経年変化が少なくなってきたことなどを踏まえ、好事例集の公表は3年目の今回で終了する。 |
前年度と同様でも参考になる場合も
「優良KAM」の23社は、JICPAの一次選定の後、アナリスト協会の企業会計研究会KAMワーキンググループ(WG)による二次選定を経て絞り込んだ。「特別枠」の2社は、「全般的な評価は高くなくても、ある点については証券アナリストに役立つ」または「監査人・被監査会社へのメッセージになるKAMの記載がある」としてKAMWGが選んだものだ。
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