2027年４月から適用される新リース会計基準では、原則すべてのリースをオンバランス（資産・負債を計上）する。借手のリースの分類がなくなり、従来のファイナンス・リース（FL）とオペレーティング・リース（OL）のいずれであっても使用権資産とリース負債を貸借対照表に計上することになる。OLがオンバランスとなることで変わる処理、影響額を算定する上で留意すべき点を確認する。

オンバランスで変わる処理

現行のリース会計基準では、借手のリースをFLとOLに分類した上で会計処理を行う。前者はオンバランスされ、後者はオフバランス（費用処理のみ）とされている。

2027年４月から適用される新リース会計基準では、この借手...