ASBJ 後発事象の基準日は「財務諸表の公表の承認日」に

IAS第10号「後発事象」と同様とする案を提示
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企業会計基準委員会(ASBJ、川西安喜委員長)は、第544回本委員会(4月2日開催)の「後発事象に関する会計基準の開発」の審議で後発事象の基準日について議論した。監査基準報告書560実務指針第1号「後発事象に関する監査上の取扱い」(監基報560実1)では、同基準日を「監査報告書日」としているが、IFRSと同様に「財務諸表の公表の承認日」とする案が示されている。

プロジェクトの経緯

ASBJは、監基報560実1で定めている内容のうち、会計に関する定めの内容を基本的にはそのまま移管し、新たな会計基準として公表するとしている。ただし、後発事象の定義は、決算日後から「監査報告書日」までに発生した事象とされ...