<IFRS COLUMN>暖簾に腕押し 第135回 リース(14)
国際会計基準審議会(IASB)前理事 鶯地 隆継
食事トレーニング
「食事トレーニング」という言葉がある。近年のスポーツ栄養学の発展により、食事内容や栄養補給のタイミングがスポーツのパフォーマンスに大きく影響することが明らかになってきた。このため、食事や栄養補給をトレーニングと別のものと考えるのではなく、トレーニングプログラムの一部として組み込むべきだという考え方が広まり「食事トレーニング」という言葉が生まれたのだそうだ。
人間が1日に摂取できる食物の量には限りがあるので、摂取できる食事量の範囲内で最大限効果的な栄養摂取をする為に、食事の献立や料理が非常に重要になる。このようなことから、最近の超一流のアスリートの多くは金に糸目をかけずに専属の料理人を雇い、毎日自分の食事を用意させているという。
このような専属の料理人は、自分の調理器具をアスリートの自宅に持ち込み、それをそのアスリートの為だけに使用している。この場合、料理人は調理器具を自分のために使用しているのだろうか。それともアスリートのために使用しているのだろうか。さらにアスリートの立場から言えば、アスリートはその調理器具を使用しているのだろうか?
たしかに調理器具は直接的には料理人が使用...
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