会計基準の長い日々 第13回 体制の確立を急ぐ(その2)
公認会計士 西川 郁生
ロゴマーク
ロゴマークが必要という話が財団事務局から出てきた。設立当初の財団には広告代理店に外注して高価な報酬を支払う余裕などない。会費による財団運営のために必要な会員数は伸び悩んでいた。松山事務局長からロゴマークを内製したいので、内部者の作品を募集する、というメールが入った。内部者といっても小さな世帯だから応募する人がいるのだろうか、と思えた。私自身は、残念ながら見せるに値するロゴの作り方がわからなかったのでパスした。
募集期間が明けたコア会議で松山事務局長が作品を紹介した。意外にも10件近くの作品が並んでいた。若手が積極的に応募してくれたとのことだった。審査をするにあたり、松山氏が突然、自分自身は応募した立場なので審査には参加しないと語った。素人ばかりの審査なのに、審査員が一人減った。さて困ったな、と思いつつ作品を眺めてみると、ロゴとして使えそうな作品は2~3個であることがわかった。
順に各自が意見を述べる中で1つの作品が最初から過半数を得た。真ん中にグレーの横線のようなものがあって、横線の上にASBJの文字とその右に赤っぽい楕円、横線の下に青っぽい楕円とその右にFASFの文字が配置され...
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