調査部所管法人のための税務調査ガイド 第4回 営業マンも重要な調査対象に?

【企業懇話会Topics】

この企画では経理の方を対象に税務調査の様々な話題を紹介していますが、実は税務調査の対象は経理だけでなく、営業や生産現場、果ては受付係にまで及ぶことをご存知でしょうか?今回はそんな話題を紹介しましょう。

●調査部所管法人のための税務調査ガイド バックナンバー
調査日程の変更は要求できるか?(第1回)
「すべてのメールを見せてください」と言う調査官にどう対応するか?(第2回)
調査官も恐れる当局の内部組織「調査審理課」とは?(第3回)


ベテラン調査官は様々な方法で会社の情報をつかむ

税務調査のメインは帳票類のチェックです。しかし、その確認方法には様々なものがあり、この企画の第2回で紹介したメールなども最近は重要なものになっています。
さらに、今回紹介するのは、より直接的な方法である社内の関係者に対するヒアリングといった方法です。
例えば、調査官が交際費の内容に疑問を持っている時には、その交際費を使った部署の営業マンに「交際費」と言われるものの内容や、直接支出状況などを確認することはよくあるパターンです。
一人5,000円の損金算入規定が出来てからは、交際費の支出現場で人数の水増しが行われる事例が多くなっているといわれます。こうしたケースでは、伝票だけを扱う経理でのチェックが効きにくいだけに、通常業務ではもちろんのこと、税務調査の前にも経理から関係部署への注意喚起が必要でしょう。

技術者の誇りがトラブルの引き金になることも
調査官の現場確認はさらに続きます。工場等の生産現場ではこんなエピソードも聞かれます。
調査官  「この製品は素晴らしい出来ですね」
現場責任者「まだ手を入れなければいけないのに会社は完成したというんだよ」
これを聞いた調査官は早速、経理担当者に棚卸等の再確認を求めて一悶着が起きたといったたぐいの話も後を絶ちません。
現場の責任者としては技術者としてのプライドを示しただけなのでしょうが、調査官に説明を求められた経理担当者は冷や汗をかいたことでしょう。
先ほどの営業マンへのヒアリングでもいえることですが、こうした事態を防ぐためには、調査官が社内を見て回る時には経理担当者が同席して余計なトラブルの発生を防ぐことが必要でしょう。
ただし、あまりやりすぎるとかえって疑念を深めることにもなりかねませんのでご注意あれ。
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提供元:企業懇話会事務局



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