税理士　村上 晴彦

本来の納税義務者の滞納が連帯納付義務者に及ぶ事例などの検討を通じて、その背景にある相続税滞納の原因や事例に内在する課題を把握し、検討することで、相続税滞納の未然防止に役立てるというのが本稿の目的です。

そこで、前半の「Ⅰ　連帯納付義務の概要と滞納事例の検討」では、主に連帯納付義務に係る事例の検討を通じて、連帯納付義務への理解と、連帯納付義務を引き起こした本来の納税義務者の滞納原因等を把握します。

後半の「Ⅱ　相続税滞納の未然防止」では、第Ⅰ章で把握した滞納原因などを念頭に、本来の納税義務者が滞納に陥らないためには、どのような方策があるのかなどについて事例を通じて検討します。

CONTENTS

Ⅰ 連帯...