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Selection Q&A CASE2 建物の取壊しが遅れる場合の圧縮記帳の計算の調整

 税理士 今井 康雅

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Q 見積額で圧縮記帳した建物の取壊し費用が確定額と異なった場合の調整

当社は、製造業を営む9月決算法人です。令和2年11月2日に甲県から、当社の乙工場の敷地(以下「A土地」といいます。)及び建物(以下「B建物」といいます。)について、道路拡張事業のため土地収用法に基づく買取り等の申出を受けました。当社は同年12月1日にA土地を甲県に譲渡しこの収用により対価補償金を収受し、B建物については移転補償金を収受しました。譲渡資産の内容は[資料1]のとおりです。当社はこの対価補償金と手元資金をもとに、C土地を120,000千円で当期中に取得し、事業の用に供しました。このC土地は当社の事業の用に供するため、...