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賃貸不動産オーナーのための トラブル解決対応 第15回 オーナーチェンジが行われる場合の留意点

 弁護士 松浦 絢子

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最近では、投資目的で賃貸中の物件を購入するケースも増えてきました。このような、すでに借主が入居している物件をオーナーチェンジ物件と呼ぶことがあります。オーナーチェンジ物件を購入することは、一から入居者を募集することと比較すると購入当初からある程度の賃料収入が見込めるという安心感があります。

また、もとの賃貸オーナーとしても、自ら物件の改修や賃料増額交渉によって収益性を上げたうえで満室稼働のタイミングで売却することで短期に売却益を手にすることができます。このような事情もあり、昨今オーナーチェンジ物件の売買が盛んになっています。

そこで、今回は、オーナーチェンジ物件の購入者側の立場で、オーナーチェンジ...