税理士　坂井 一雄

今月号は、譲渡所得（総合課税）の２回目です。

前号 では、譲渡所得の基因となる資産、譲渡所得から除外されている所得及び課税されない譲渡所得について取り上げました。

今回は、譲渡所得は原則として総合課税となること、資産の譲渡がなくても譲渡所得として課税されるものや、その譲渡が総合課税ではなく分離課税とされているものがあること及びゴルフ会員権の譲渡について取り上げます。

Q1　譲渡所得の基因となる行為に含まれるもの

所得税法33条で定める譲渡所得とは、資産を譲渡することにより得た所得に対しての課税ということですが、「建物又は構築物の所有を目的とする地上権又は賃借権の設定その他契約により他人に土地を長期間使用...