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税理士がチェックしたい 中小企業クライアントの就業規則のルール 第56回 アカデミックハラスメント

 特定社会保険労務士 小野 純

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ハラスメントは現代において「社会問題」にまでなっており、特に若い世代はその関心が高まっています。そのため、ハラスメント対策が出来ていない会社では従業員が長続きしない、労働トラブルの原因となる、といった声も数多く聞かれるようになりました。

会社が対策を行うべきハラスメントとしては、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、マタニティハラスメント、そして前回取り上げた、カスタマーハラスメントが挙げられますが、その他にも、一部業種から「ぜひ対策を」と言われているハラスメントがあります。それが、「アカデミックハラスメント(以下「アカハラ」といいます。)」と「ドクターハラスメント(以下「ドクハラ」といい...