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法人税 法人税重要事例検討:令和の判例・裁決例―28
税理士 古川 浩二
( 92頁)
先月 に引き続き、法人税の実務において重要、かつ、誤りやすいと思われる事例について検討します。
今月は「仮装・隠蔽」について取り上げます。
Q1 未検収の工事を損金に算入した行為は「仮装・隠ぺい」に該当するか
当社(以下「A社」といいます。)は、昭和16年2月に設立された、石油の輸出入業、精製業及び販売業等を目的とする3月決算法人です。当社はE事業所(以下「本件事業所」といいます。)及びF事業所を有しています。
当社は、E事業所及びF事業所における購買業務について、「購買業務管理規則」に基本事項を定めており、工事の検収について、要求部署が所定の完成検査の合格を認め、又は試運転後所定の性能を確認するなど工...