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[全文公開] 今週のFAQ(2/11/23)<年調ソフトとバージョンアップ>

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年末調整ソフトのダウンロードが10月31日よりMicrosoft Storeからもできるようになったということですが( №3629 ・60頁),ソフト自体も不具合を修正するバージョンアップが行われているようです。

仮に,古いバージョンで年末調整申告書を作成した場合,申告に誤りは生じないのでしょうか?

申告に誤りを生じさせるような不具合は現時点で確認されていないようですが,できるだけ最新のバージョンを使った方がよいと考えられます。

年調ソフトは,国税庁が無償提供する年末調整控除申告書作成用ソフトウエアです。

11月18日現在の最新のバージョンは「Ver.1.1.2」となっており,ソフトの公開時から,いくつかバージョンアップが行われています。

例えば,10月30日のバージョンアップでは,「基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」にある本人の合計所得金額の見積額が所得金額調整控除額を減算していないXMLデータ及び帳票が出力される不具合などが修正されました。

本人の合計所得金額の見積額は,基礎控除額の判定や配偶者控除等の控除額に影響を与えるため,所得金額調整控除額を減算していなければ申告を誤る可能性があります( №3630 ・42頁)。

しかし,今回の不具合は,表示上,所得金額調整控除額が減算されていないだけで,基礎控除額の判定や配偶者控除等の額に誤りは生じないということです。

このため,改めて,最新版の年調ソフトをダウンロードして,再度,年末調整申告書の作成を行う必要はありません。

なお,年調ソフトのバージョンアップの履歴は,国税庁のHP( https://www.nta.go.jp/users/gensen/nenmatsu/nencho.htm#soft_dl )から確認できます。

年末調整手続の電子化に向けた取組について(令和2年分以降)の「5 年末調整控除申告書作成用ソフトウェアダウンロード」から「項番6 バージョンアップ履歴」をご覧ください。

(K)