収益認識基準 導入の道しるべ 第8回 検討シートと適用ガイド案を作ろう!(ポイント・進捗度に応じた売上編)
公認会計士・税理士 内田 正剛
第8回も引き続き「検討シート」と「適用ガイド案」の作成の仕方を解説します。今回のトピックは「ポイント取引」や「進捗度に応じた売上」ですが,各資料の関係については連載第2回( No.3407・45頁 【図9】)をぜひご確認ください。また,各章末に前シリーズ「図解と事例で学ぶ!収益認識基準」の参考ページを記載しています。当連載に合わせてご一読頂くと,「なぜその作業が必要か?」を詳しく理解することができます。
1. ポイント取引〈19年9月~11月〉
①ポイントの実績と現状の把握
ポイント取引の会計処理にあたっては,「どれくらい使われるのか?」を予想するといった見積りが伴うので,「買主へ配ったポイント数」「ポイントの有効期限」「ポイントが使われた実績」などの数値の把握が欠かせません。つまり,「過去」と「現在」の数値です。
②ポイントの独立販売価格
ポイントは一般に売買されるものではありませんが,自社や加盟している会社のお店で取引するときは,事実上の金銭価値を認められて取引されます。例えば1ポイントあたり0.5円のようなイメージだと,仮に1,0...
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