年頭所感《日本公認会計士協会 会長 手塚 正彦》
日本公認会計士協会 会長 手塚 正彦
1.はじめに
謹んで新年のお慶びを申し上げます。

平素より日本公認会計士協会(以下「当協会」という。)の会務にご理解ご支援を賜り,御礼申し上げます。
2019年7月に当協会の会長に就任して以来,任期中に解決すべき課題の明確化に取り組んできました。
2020年の年頭に当たり,激変する環境下において公認会計士業界が直面している課題とそれに対する当協会の取組について述べさせていただきます。
2.公認会計士業界が直面している課題
(1)会計監査の在り方改革
公認会計士に対する社会からの信頼の基礎となるのは,言うまでもなく監査に対する信頼です。「会計監査の在り方に関する懇談会」の提言も踏まえ,当協会及び関係各位が会計監査の信頼回復に努め,会計監査に関する制度的な手当ては大きく進みました。今後,信頼を確立するために最も重要なことは,「監査の現場力強化」であり,今こそ,業界を挙げて監査の現場力強化に取り組むべき時と考えています。
監査の現場力強化は,監査人が監査環境の激変について正しく理解することから始まります。監...
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