ココが知りたい!収益認識会計基準の悩みどころ 第1回 本人・代理人

解説

 公認会計士・税理士 内田 正剛

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1.はじめに

収益認識会計基準の強制適用まで1年を切りました。「そろそろ準備しなきゃ!」と気持ちは焦りますが,週刊経営財務のニュースを見ていると,悩ましい検討ポイントがいくつもあることに気づきます。でも,売上の会計処理ですから,なかなか他社の経理担当者と情報交換することも難しく,困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 最近,収益認識会計基準の導入セミナーの講師を担当させて頂いた時に,読者・聴衆の皆様に共通する「悩みどころ」がいくつかあることに気づきました。そんな共通する悩みを本連載で紹介し,解決の方向性や他社事例・アイデアをお伝えしていきます。

〈今後の掲載予定〉

回数 主なテーマ
第1回 本人・代理人の検討
第2回 一定期間/一時点の検討
第3回 別個の財又はサービスの検討
第4回 輸出取引の収益認識
第5回 工事契約の収益認識
第6回 他部門との協力関係の構築
第7回 監査法人との協議の仕方
第8回 その他の論点
第9回 開示と注記
※掲載内容や回数は変更になることがあります。

2.やはり「本人・代理人」

収益認識会計基準で悩ましい会計論点の1番手は,やはり「本人・代理人」で...