2年半ぶりのFace to Face! ベトナム訪問記 ESG・企業開示等に関する講演を終えて
野村総合研究所 上級研究員 三井 千絵
筆者とベトナムとの縁はいつも7~8年ごとにやってきた。前回の2015年はJICAのプロジェクトに参加し、毎月ベトナムに通った。急速に成長するベトナム株式市場では、企業開示を見直す必要に迫られていた。モニタリングのキャパシティがパンク寸前だったことや、数年後にはIFRSの導入も希望していた。また、数年前から利用していた報告書提出システムを新しくしたいと考えていた。我々はベトナムの状況を聞き、海外の状況を説明して今後どうするべきかディスカッションをした。プロジェクト開始は7月でとても暑かったが、地元のコーヒーチェーンのアイスコーヒーはとても美味しかった。あたりは熟れた果物の香りが常にたちこめ、新鮮なパクチーを乗せたフォーや、カリッとしたフランス仕込みのバケットに肉野菜を挟んだバインミーなどが忘れられない。
その前の訪問は2007年。ベトナム株がブームになった年で、さらにその前は1999年、米国と国交が再開した直後であった。行くたびに、飛躍的な発展を続けるベトナムは、今、完全にコロナを乗り越えたのだろうか…。
完全にコロナ前と同じ入国
ベトナムは5月15日より、それまで入国者に求めていたコロナウイ...
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