JICPA・FASF ファベール議長とサステナ基準について意見交換

ISSBセミナーを開催
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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)と財務会計基準機構(FASF、林田英治理事長)は10月28日、虎ノ門ヒルズフォーラムにてISSB(国際サステナビリティ基準審議会)セミナー「サステナビリティ情報開示の未来像を考える」を開催した(ハイフレックス形式=対面/オンライン併用)。ISSBのエマニュエル・ファベール議長がIFRS-S1とS2の公開草案に寄せられたコメントに対する審議動向を紹介したほか、投資家や作成者などが開示に向けた考えなどを議論した(審議動向は 本号6頁 )。

グローバルベースラインとなる基準を目指す

最初にファベール議長が基調講演に登壇。「幅広い企業に受け入れられるグローバルベースラインとなる基準策定を目指していく」と語り、昨今の審議動向を紹介した。また、基準導入に関連する法域の問題に対し日本の観点から助言を得るため、10月27日にコモンズ投信の渋澤健会長を自身の特別顧問に任命したと述べた。

基調講演に登壇したファベール議長

パネルディスカッションでは「サステナビリティ開示基準の現在と将来~ビルディングブロック・アプローチを有効に機能させるために~」と題し、JICPAの藤本貴...