事例でわかる 実務で使える 税効果会計 第7回 その他有価証券の含み損益に関する資料の作り方

 公認会計士 内田 正剛

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はじめに

「その他有価証券の含み損益(その他有価証券評価差額金)の税効果の会計ルールは知っているけど、仕訳が何だか難しい」。そう感じたことはありませんか? 会計ルールで示されている考え方が、どのように仕訳につながるのか知りたいですよね。また、その他有価証券は会計と法人税で処理に違いがあり、法人税版の純資産の明細表である別表五(一)でその他有価証券評価差額金の調整を行いますが、その書き方も気になると思います。今回は、「その他有価証券の含み損益の税効果会計の計算表の作り方」と「別表五(一)の書き方」にフォーカスして、わかりやすく解説していきます。

用語のシンプル化のために、当連載では今回も以下のように言い換えます。

・将来減算一時差異→減算差異

・将来加算一時差異→加算差異

・その他有価証券評価差額金→評価差額金

なお、データベース(DB)版では、「図解で整理!税効果会計の基礎と考え方」と題して、わかりやすく簡単に税効果会計を解説しています。併せてお読みください。ともに動画でも解説していますので、記事を読みつつご視聴いただければより理解が深まります。

〈掲載予定〉

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