ミニファイル 生物多様性の基準と開示
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ISSBにおけるS1とS2の議論が大詰めを迎えるなか、次の基準開発のテーマに注目が集まりつつある。関係者の中では、生物多様性が有力視されているようだ。
理由の1つは、生物多様性の開示の議論がTNFDで進んでいるためだ。TNFDは、資金の流れをネイチャーポジティブ(生物多様性の損失を止めて、回復させること)に移行させる観点から、自然関連リスクに関する開示フレームワークの構築を目的として2021年に発足。開発にあたり、TCFDのアプローチを基に、S1、S2基準と整合させて報告可能な柔軟性を持った基準を目指していた。
すでに、2022年3月にベータ版を公開し、その後2度のアップデートを行っている。最新の...
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