トピックスプラス 四半期「任意化」は検討継続

DWG報告から読み解く四半期開示③
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四半期開示一本化の方向性を取りまとめた金融庁のディスクロージャーワーキング・グループ(DWG)報告。四半期決算短信に一本化した後は、開示内容やレビューの建付けが変わることになる( No.3590・5頁No.3592・5頁 )。DWG報告は、その他の論点として各基準の整備や公衆縦覧期間の延長なども提言。さらに四半期開示の「任意化」や適時開示の充実も見据えている。

各基準の位置付けを整備

現行の四半期報告書における財務情報は、企業会計基準委員会(ASBJ)の四半期財務諸表に関する会計基準、四半期連結財務諸表規則等に基づき、本表や注記の記載事項などが作成される。監査人のレビューも、企業会計審議会による四半期レビュー基準や日本公認会計士協会(JICPA)の実務指針等によって、四半期レビュー手続きなどが規定されている。

仮に一本化後に四半期レビューを義務付けると、現行制度下の基準等に基づいた財務情報が要求され、企業負担が軽減されないとの指摘がDWGの議論で聞かれたが、現行の各基準を一本化後の四半期短信や半期報告書へ適用することが合理的との意見もある。DWG報告では、関係者において今回の見直しに伴う必要な...