SSBJ ISSBの次の基準開発は人的資本を
アジェンダに関する情報要請への対応を議論
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は6月14日、第15回委員会を開催した。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が5月に公表した、今後2年間のアジェンダに関する情報要請( No.3604・12頁 )についてSSBJ事務局の予備的見解を提示。次の基準開発の候補の中で、人的資本が最も優先順位が高いとしたほか、SASBスタンダードの向上に取り組む必要性が高いとした。 |
ISSBの次の基準開発
ISSBの今後2年間のアジェンダに関する情報要請では、次の基準開発の候補として「生物多様性、生態系及び生態系サービス」「人的資本」「人権」「報告における統合」の4つを提示。その優先順位について意見を求めている。
事務局は、この4つのすべてが重要なテーマであるとしたうえで人的資本が最も優先順位が高いとした。理由に次の2つを挙げた。
・人的資本が企業価値に影響を与えるなか、会計基準では、貸借対照表において人的資本を直接的に認識することを容認も要求もしていないため、財務諸表で提供する情報は、利用者にとって不十分な状況が生じていること。・利用者が必要とする基本的な情報(例、従業員数)は、法域や企業規模...
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