対話で理解する!リース会計基準(案) 第2回 借手の会計処理
有限責任 あずさ監査法人 公認会計士 植木 恵
( 22頁)
本連載解説では、リース会計基準(案)の本質をより理解しやすくするため、ポイントを絞り、会計士と経理課長の対話を通じて、3回にわたって説明しています。 なお、文言は公開草案に対してよく聞かれるコメントに基づき構成しております。意見にかかる部分は筆者の個人的な見解であることをお断りしておきます。 |
リース会計についての公開草案がリリースされ、経理課長のBさんが、公開草案に詳しい会計士のAさんにいろいろと聞いています。先日は公開草案の総論及びリースの定義が話題に上がっていましたが(本誌 No.3612・11頁 )、今日は借手の会計処理について話しているようです。 |
借手の会計処理:全体像
B(経理課長): A(会計士)さん、今回の基準改正は借手の会計処理を見直すことがメインですよね?
A: はい。昨今リース取引を全く利用しない会社はほぼ無いと言っていいと思われるので、そういう意味ではほぼすべての会社に影響があるといえます。
B: 要するに全てのリースがファイナンス・リース取引になったと思って会計処理すればいいのでしょうか?
A: 一言でまとめると、当たらずとも遠からずというところです。
B:手間はかかりますが会計処理はおな...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします