東証 プライム企業へ2025年目途に1名以上の女性役員選任促す

女性活躍に係る制度要綱を公表
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東京証券取引所は7月28日、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023(女性版骨太の方針2023)に係る上場制度の整備等について」(制度要綱)を公表した。「女性版骨太の方針2023」で女性役員比率の数値目標が示されたことを踏まえ、プライム市場に上場する企業に対し、2025年を目途に、女性役員を1名以上選任するよう努めることなどを求める。あわせて、個人投資家が投資しやすい環境を整備する観点から、望ましい投資単位として定める下限「5万円以上」の規定を撤廃する。企業行動規範を改正し、本年10月を目途に実施する。

プライム企業の2割で女性役員の登用なし

同制度要綱の内容は、(1)女性役員の選任と(2)投資単位の見直しの2点。

(1)は、内閣府が本年6月13日に公表した「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023(女性版骨太の方針2023)」の内容を踏まえたもの。企業における女性登用については、女性役員数が増加傾向にあるものの、プライム市場の18.7%(344社)では女性役員が登用されていない現状がある。女性活躍と経済成長の好循環の実現に向けた取組みとして、プライム市場の企業に対して女性役員比率の引き上...