SSBJ ISSB基準最終化を受けて基準開発を本格化

報告企業や報告のタイミングなどを議論
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は8月3日、第18回委員会を開催した。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)による6月のS1・S2基準の最終化を受け、基準開発を本格化する。過去に議論した論点について、ISSB基準案からの変更点などを議論したほか、新たな論点も議論した。

基準開発を本格化

ISSBがS1・S2基準を6月に最終化したことを受け、SSBJは基準開発に向けた議論を本格化。2024年3月末までに公開草案を公表したい考えだ。当日は、これまでに議論した内容を含め、S1基準に関する12の論点を議論した。

報告企業は財務諸表と同じ範囲

第11回委員会(4月6日開催)で扱った「報告企業」について、SSBJ事務局はISSB基準案からの実質的な変更がないと分析したうえで次の3つを提案した。

①「報告企業」について、S1基準と同じ定義にする。 ※報告企業:一般目的財務諸表の作成を要求されるか、または選択する企業(S1基準付録A)②報告企業が「連結財務諸表を作成している場合は連結財務諸表に含まれる企業集団(親会社及び子会社をいう。)、連結すべき子会社が存在しないため連結財務諸表を作...