PwCあらたと京都が合併

PwC Japanに名称変更、監査クライアントは1,500社超
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PwCあらた有限責任監査法人(井野貴章代表執行役)とPwC京都監査法人(鍵圭一郎マネージングパートナー)は10月26日、記者説明会を開催した。両者は12月1日付で合併し、PwC Japan有限責任監査法人に名称を変更する。

ESGやデジタル化など環境の変化等が契機

PwCあらたとPwC京都は、中央青山監査法人に原点がある。現在のPwCあらたは、2006年に中央青山から独立して設立。PwC京都は、中央青山がみすず監査法人に名称変更後、2007年にその京都事務所を母体に設立された。

記者説明会の様子(左から井野氏、鍵氏)

会見では、まず、合併の背景について説明。井野氏は2022年2月頃から両法人の未来に向けて議論を開始し、合併が俎上にあがったことを明かした。議論のきっかけについて、「コロナ禍で2020年3月期監査を行い、その前後でもESGやデジタル化など新たなテーマも出てきており、経営環境の変化等を考慮した」と語った。

PwC京都は、報酬依存度が15%を超えていないものの、2022年は14%台、2023年は13%台のクライアントが存在した(本誌調査)。「これが合併に影響したか」という質問に対し、鍵氏...