東証 「資本コストや株価を意識した経営」のポイントと事例示す
投資者が評価するバランスシート改革等を紹介
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東京証券取引所は2月1日、「投資者の視点を踏まえた『資本コストや株価を意識した経営』のポイントと事例」を公表した。上場会社の検討の参考になるよう、国内外のアクティブファンドなど90社超の投資者と面談し、投資者が期待するポイントや評価する事例、投資者目線とギャップがある事例等を取りまとめている。具体的には、「経営資源の適切な配分を意識した抜本的な取組みを行う」こと等をポイントに挙げ、「バランスシート改革によって保有資産を圧縮することでキャッシュを創出し、成長投資や株主還元や積極的に資金を注入」したアイシン(東プ、輸送用機器)の事例等が紹介された。 |
資本コストを複数のパラメータで分析
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて求められる対応の流れは、①現状分析・評価、②取組みの検討・開示、③株主・投資者との対話。毎年(年1回以上)、進捗状況に関する分析を行い、開示をアップデートする。
このうち①現状分析・評価に係るポイントとしては、「投資者の視点から資本コストを捉える」、「バランスシートが効率的な状態となっているか点検する」こと等が挙げられた。具体的には、「自社で認識している資本コスト水準と算...
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