アナリスト協会 セクターアナリストによる開示情報の活用などを議論

ISSB基準セミナーを配信中
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日本アナリスト協会(小池広靖会長)は2023年8月から、オンラインセミナー「ISSB基準セミナーシリーズ2023~サステナビリティ情報開示の進展と企業価値向上のための対話」を配信している(協力:IFRS財団アジア・オセアニアオフィス)。1月23日配信の第3回では、全般的要求事項を定めたIFRS-S1号の活用について、セクターアナリストによるパネルディスカッションなどを実施した。今後3月までにさらに2つのセミナーを配信予定。

IFRS-S1号の重要性などを解説

同セミナーシリーズは、ESGアナリストだけではなく、ESG分野を専門にしないアナリストや投資家も対象にしている。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準に基づく開示情報を理解し、企業分析や投資判断に活用できるようサポートするのが狙いだ。

第1回(2023年8月配信)は、小森博司氏(ISSB理事)による基準の概要説明の後、同氏に井口譲二氏(日本証券アナリスト協会サステナビリティ報告研究会座長)がインタビュー。小森氏は「IFRS-S1号とS2号はサステナビリティ開示基準に留まらず、企業の将来にマテリアル(重要)な影響を与える要素の特...