ISSB 投資家にとっての重要度などを考慮

ボード会議で優先度の評価規準を議論
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国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は2月21日、ボード会議を開催した。2023年5月に公表した情報要請「アジェンダの優先度に関する協議」に寄せられたコメント対応をしており、今回は「作業計画に追加する可能性のある、新しい研究・基準開発プロジェクトの優先度を評価する規準」を審議。「投資家にとっての重要度」「企業の情報開示における欠陥の有無」など7つの規準を暫定決定した。

IASBの規準と整合的に

今回の評価規準は、ISSBが今後2年間の作業計画に追加する可能性のあるサステナビリティ関連事項の分析において基礎となるもの。潜在的なプロジェクトを評価する際、ISSBが考慮すべき事項を定めている。ただ、規準は機械的に適用されるわけではなく、状況に応じた判断を経て計画に追加するとしている。

暫定決定したのは、「投資家にとっての重要度」「企業の情報開示における欠陥の有無」「そのサステナビリティ事項が影響を及ぼす可能性のある企業の種類」など7つ。これらは、国際会計基準審議会(IASB)が2021年3月に公表した情報要請「第3次アジェンダ協議」で示した「潜在的プロジェクトの優先度を評価するための規準」と...