ミニファイル 増えるTOKYO PRO上場

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東京証券取引所のTOKYO PRO Marketへの新規上場(IPO)が増加している。本誌調査では、2021年:13社、22年:21社、23年:32社がIPOを果たし、24年も既に16社が上場銘柄に名を連ねている(3月13日時点。上場予定を含む)。

TOKYO PROとは、2008年の改正金商法で導入された「プロ向け市場制度」を契機に開設された市場。金融機関などのプロ投資家を対象としており、上場時の株式数や流通株式、利益の額などの形式基準がない。内部統制報告書や四半期開示も任意だ。

同市場へのIPO増加の背景について、東証は、近年の上場会社数の増加により、取引先・金融機関からの信用力向上や、人材採...