ASBJ VCファンドの出資持分、時価評価を可能に

金融商品会計実務指針の改正案を公表
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企業会計基準委員会(ASBJ、川西安喜委員長)は9月20日、移管指針公開草案第15号「金融商品会計に関する実務指針(案)」を公表した。上場企業等が保有するベンチャーキャピタル(VC)ファンドの出資持分に係る会計上の取扱いの改正を提案しており、VCファンド等の構成資産である市場価格のない株式の時価評価が可能となる。意見募集は11月20日(水)まで。

時価評価の提言受けて改正へ

9月18日の第533回委員会で公表議決した。

現在、企業が投資する組合等への出資は、金融商品会計基準第19項に基づき、組合等の構成資産が市場価格のない株式である場合、取得原価で評価する。他方で、国際的には、企業が保有する非上場株...