書評 西川 郁生 編著『国際会計論 15講』
(新世社/定価2,530円)
東京大学大学院経済学研究科 教授 米山正樹
( 33頁)
本書は、国際会計に精通した8名の研究者・実務家によるテキストである。全15章構成で、IFRSを根底で支えている基本的な考え方(IASBの利益観)から個別具体的な会計処理までを網羅している。第15章では「開示」という括りで、サステナビリティ開示基準のような最新の問題も解説の対象となっている。
本書はいくつかの点で読者に親切である。(a)各章の冒頭に「学習のポイント」が記されていること、(b)章末に練習問題が掲載されていること、(c)文章での解説に加え、仕訳を用いた数値例が随所にみられること、などである。加えて、解説の対象となっているIFRSおよびIASが頻繁に参照されていることから、原文を確認する...
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