ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第2回 リースの識別① ルールの全体像
公認会計士・税理士 内田 正剛
( 10頁)
「新リース会計基準でリースの範囲が広がった」。そんな話を耳にすることが多いのではないでしょうか。今回から新リース会計基準の本題へ入っていきます。第2回は「リースの識別」の全体像を解説します。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第1回 | 基準のイメージ( No.3689 ) |
第2回 | リースの識別① ルールの全体像 |
第3回 | リースの識別② 特定された資産 |
第4回 | リースの識別③ 資産の使用を支配する権利 |
第5回 | 対価の配分 |
第6~8回 | 借手のリース期間 |
第9~14回 | 借手の会計処理 |
※以下第18回まで続く。連載の全体像は 第1回 をご覧ください。
1.リースの識別とは?
第1回( No.3689・22頁 )で解説した通り、新リース会計基準では、資産の科目が「リース資産」から「使用権資産」に変わりました。これは「〇〇を借りているけど、使う権利を持っているのと同じだから使う権利を資産計上しましょう」という発想に立った勘定科目です。つまり、リースの対象資産そのものではなく、使用する権利を貸借対照表(B/S)に資産として載せる考え方に変わったということです。
では、ど...
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