JICPAは２月17日に、受託業務に係る内部統制の保証報告書（SOC報告書）に関する研究文書を公表し、同報告書の利用実態などを分析した（ No.3692・６頁 ）。受託会社の内部統制が有効に機能しているか、委託会社が確認できる点で有用とされる。

内部統制を評価する上で論点となるのがSOC報告書の対象期間だ。SOC報告書は、有価証券報告書等と同様に監査法人の保証を経て、対象期間の末日から２～３カ月後に発行される例が多い。JICPAのアンケートでは、報告書の対象期間を１月１日から12月31日としている会社が34社で最多。主に３月決算の委託会社向けの保証報告書が12月末基準で発行されるためと考えられるが、...