ゼロから学ぶ 新リース会計基準 第7回 リース期間② 延長オプションと解約オプション
公認会計士・税理士 内田 正剛
借手はリース期間を決定するにあたり、「延長オプション」「解約オプション」を検討することが求められます。これらのオプションは新リース会計基準ではじめて出てきた用語なので、具体的な意味や検討方法が気になるところです。そこで今回は、延長オプション・解約オプションについて、借手のリース期間の決定にあたり必要な知識を解説します。
●連載の内容(※隔週掲載)
回数 | 概要 |
第6回 | リース期間① ルールの全体像( No.3699 ) |
第7回 | リース期間② 延長・解約オプション |
第8回 | リース期間③ 設例の解説 |
第9~14回 | 借手の会計処理 |
※以下第18回まで続く。連載の全体像は 第1回 をご覧ください。
1.延長オプション・解約オプションとは
前回 の解説と関連しますが、借手のリース期間は、解約不能期間に、借手が行使することが合理的に確実であるリースの延長オプションの対象期間と、借手が行使しないことが合理的に確実であるリースの解約オプションの対象期間を加えて決定します(新リース会計基準 第31項 )。借手がオプションを行使する(または行使しない)可能性を判断し、借手のリース期間を決定します。
延長オプション・解約オプションの意味は、会計基準や適...
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